主役を惹き立てるには最適な単焦点レンズについては、下記の記事でご紹介しているので是非ご覧ください!
主役を惹き立てるとはどういうことか?
主役を惹き立てる写真を撮るには、主役を決めた上で、ボケや構図を考えて撮影する事が大切です。
まずは主役を惹き立てる上で大切になる事を考えてみましょう!
私たちが普段見ている景色の中には、家の中であれば家族や家具、外に出れば通行人や自然や生き物などというように多くの情報が存在しています。撮影者は、これらの情報の中から撮りたいと思うもの、つまり写真の主役を探す訳です。そして、主役と共についてくるのが、脇役です。この脇役は主役を惹き立てることになるので、とても重要です。
こんな場面で考えてみましょう。
日の光が微かに差しているような森の中で、あなたは一本の木に惹かれます。
その木を主役として引き立つような写真を撮る時、何を考えるでしょうか?
魅力的な木を真ん中に位置するように撮影するか、端っこに位置するように撮影するか、目線の高さは?
焦点はその木のみが合っているようにするか、背景の木々にも焦点を合わせるか?
基本的にはこれらの事を考える必要があると思います。
細かいことを言えば露出やホワイトバランスなどの設定がありますが、本記事ではまずは主役を惹き立てる写真を撮るという目的に着目してご説明したいと思います。
主役を惹き立てる写真の撮り方
主役を惹き立てる写真の撮り方として意識して頂きたいポイントは、主役を明確にするという事です。
前項でもご説明しましたが、撮りたいモノ(主役)を決め、惹き立てるモノ(脇役)を決める必要があります。
2つの役割になる被写体を決めたら、主役を惹き立てる為のテクニックとなるボケと構図、シャッタースピードを考えてみましょう。主役を惹き立てる方法としてはいくつかあると思いますが、主にこの3つになるかと思います。
ボケを活かす
1つ目の主役を惹き立てる写真の撮り方は、ボケを活かす方法です。
この方法については、いくつかパターン化する事が出来るのではないかと思います。
例を挙げながら下記に整理してみました。
人物が主役、景色が脇役となる場合 (主役が手前、脇役が奥に位置する)
人物に焦点を合わせ、背景の焦点がボケるように撮る。
1つの花が主役、周囲の植物が脇役の場合 (主役が真ん中、脇役が手前と奥に位置する)
1つの花に焦点を合わせ、手前と奥の植物はボケるように撮る。
遠くの人物が主役、手前の景色が脇役の場合 (主役が奥、脇役が手前に位置する)
遠くにいる人物に焦点を合わせ、手前の景色はボケるように撮る。
上記で記載した通りいずれも主役にピントが合っている事が分かると思います。
脇役の焦点がボケるようにすることで主役を惹き立てる写真が撮れますので、是非お試しください!
構図を活かす
2つ目の主役を惹き立てる写真の撮り方は、構図を活かす方法です。
構図を活かして撮影する場合は、全体的に焦点が合っていて鮮明に見える状態が良いでしょう。
その上で、以下に示すようなパターンで撮影が出来ると思います。
主役を真ん中にする
主役が真ん中に位置するように撮影する一番基本的な構図。
主役を端にする
カメラフレームを三分割した時の両脇どちらかに位置させる事で、余白からストーリー性を生み出すような構図。
構図を活かした撮影の場合でも、脇役をどう写すか(どの範囲まで)を考えて撮影した方が良いでしょう。
上記にあげたような構図が良く使用されるのではないかなと思います。
シャッタースピードを活かす
3つ目の主役を引き立てる写真の撮り方は、シャッタースピードを活かす方法です。
少し難しいテクニックにはなりますが、主役となる被写体の残像で、動きを表現する写真を撮る方法です。
ISO感度の設定を下げて、シャッタースピードを1/10と遅くすることで下記のような写真になります。
不要な情報は除外する
ご説明したいずれの撮影方法においても、意識しなくてはならない事があります。
それは不要な情報は除外するという事です。
何も考えずに「あ、これはいい景色だ!」と思ってすぐパシャ!ではなく、写さなくても良い情報まで取り込まないように考えて撮る事が大切だと思います。旅行写真に人の肩が入っていたとか、風景写真に車の影が映っていたなど、という事がないように構図を考える際には、余計な情報は取り込まないように気を付ける事が良い写真を撮る為にも必要な事だと思います。
まとめ
主役を惹き立てる写真は何を撮るかを考えることが大切というテーマで、ご説明しました。
要点は下記の通りの内容です。
主役を惹き立てる為に大切な事
1. 先ずは主役と脇役を明確にする
→ 撮りたいモノ(主役)を決め、惹き立てるモノ(脇役)を決める。
2. ボケを活かす
→ パターンは下記の3つ
・ 主役が手前、脇役が奥。
・ 主役が真ん中、脇役が手前と奥。
・ 主役が奥、脇役が手前。
3. 構図を活かす
・ 主役が真ん中に位置するように撮影する。
・ カメラフレームを三分割した時の両脇どちらかに位置するように撮影する。
4. シャッタースピードを活かす
・ 主役となる被写体の残像で、動きを表現する写真を撮る。
主役を惹き立てる為に大切な事と、その方法についてご紹介しました。
上記で説明した内容がすべてではありません。写真はあくまで自己表現の一つだと思いますので、自分が撮りたいモノを撮る為に、ご紹介したこれらの方法がお役に立てればと思います!
最後までご覧いただきありがとうございました。